2015年12月3日木曜日

007 SPECTRE


ダニエル・クレイグのJB、4作目の「SPECTRE」





































いよいよ明日公開ということでブログ間に合った・・・


私の007歴はダニエル・クレイグJBになってからなので浅いものですが

期待を裏切らない洗練された安定の様式美

ブレない媚びない強くてカッコイイJBが

カッコイイ乗り物を乗り回して
景気よくぶっ壊して
発砲して爆破して

世界を舞台に
最高の仕立てのスーツ着て

各地の陰のあるセクシー美女と駆け引きして

でもいつもなんだか孤独。


英国伝統の様式美です。
上記はひとつもハズせません!

今回は豪華ボンドウーマンの存在も大きな話題。

まずはJBのバイタリティに乾杯。

こんな迫力の美女三人って。
対峙しただけで
普通だったらお腹一杯胸いっぱいではというラインナップ。

モニカ・ベルッチ様の未亡人
レア・セドゥ様の弾けそうなドレス姿
どちらもサスガの女優オーラだしボンドガールに相応しいと思うけど


私が大好きなのは
ナオミ・ハリス演じるイヴ・マニーペニー

JBの同僚の彼女は度々JBに協力します。
JBの信頼も厚い、出来る同僚の美女。



JBを軽くあしらうさまがとってもステキ。
なんでございます。大好きなシーンは、前作「スカイフォール」での
マカオでJBのシェービングをやってあげるシーン。




好きすぎて20回くらい観たw



JBに詰め寄られたら、どんな美女もほどなく落ちて
気づいたら事が終わってる007のロマンス

なーんか余りにあっさり流されるのでちょっとだけ不満だったんですよね。
まあメインはアクションなのであるからして
あくまでロマンスはゴージャスな添え物なんですが。

このヒゲ剃りシーンはですね、
JBが他人でしかも女に刃物を任せちゃう
というJBの職業的にまずあり得ない状況
そして
条件反射か思わずボタンに手をかけるJBに
見事な返しのイヴ・マニーペニーの女子力の高さw
緊張感があってすばらしい。
夢一杯で妄想の余地のある優れたシーンですw


この世にJBにおあずけできる女が何人居る?
(まぁ居るだろうけど…)
って話っすよ。

今回の駆け引きはどうでしょうかね~。
ボンドガールの三つ巴、ぜひその辺もチェックしてみてください☆


ところで
今年はスパイ映画の当たり年と個人的に思ってます。
 
観たのは

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション


キングスマン

どれもまったく違った魅力ですが
最近観てて気づいたことは
スーツ・タキシードの役割の大きさ。
 

ダニエル・クレイグJB
欧米人の俳優さんにしてはそんなに長身ではない(178センチ)上に
バキバキのシックスパックじゃないけど大胸筋と肩の鍛え方が凄いダニエル様ですが
シャツとジャケットが似合うのなんの。どうなってんのくらい。


トム様もハリウッドでは珍しいくらいの小柄さだったと思うけど
やっぱり上半身の鍛え方が俳優。
というか顔とオーラで衣装制してる部分も絶大かと。

個人的には、スパイ作業によく着るの黒いピタTこそ
トム様が一番輝く衣装じゃないかと思う。




キングスマンのコリン・ファース様
彼のせいで2015年からギラギラムシムシした若手と一線を画す
枯れ系イケメンのジャンルが気になってしょうがない。
まあ、とにかく芸術点高い。

コリン様は188センチのスラリ長身で手足も長くて漫画みたいなスタイル。
自分は短足ぎみが好きなのでアレですが
いわゆる王子様体型の優等生かつエレガントな佇まいは
非の打ち所がなくて優雅過ぎるなーと思っていましたが

この優雅なお姿でやってのけた、
教会での大乱闘シーンの悪魔みたいな大立回りは
凄いギャップで最高にステキでした。
何回もyoutube再生したわよ。

ピッタリした7:3ヘアを振り乱して暴れるさまがセクシーでやんす。


あ・・・

スペクターのレビューがまた脱線して
「タキシード総選挙」みたいになちゃった、
すみません。


007 SPECTREは12/4から!




2015年10月1日木曜日

春画展

 
 
日本ではじめての春画を掘り下げる展覧会。
その話題性・注目度からある程度の大入りは予想していたけれど。



数年前の国立博物館の写楽展かと思うような芋洗い状態。

永青文庫のキャパ的なものか、展示内容に心拍数が上がるのか
咽返るような熱気、汗の匂い、展示に沿って長蛇の列。
人口密度は高いけど妙に静まり返る館内。

私もその高密度の構成員の1人なわけだけれども。

だがしかし。


美術館はひと気が無いに限る。
最初はざっとコレクションを見渡して
気になった作品、好きな作品の前で
好きなだけ対峙して好きなだけ語りかけて
好きなだけ浴びたい
もんなあ。

春画なので、1人でコソコソ堪能したい。日本人らしくムッツリと。
それは叶わぬ夢で、図録を購入してすきなだけどうぞって訳でしょうけど

肉筆の春画はやっぱりホンモノを嘗め回すように観たいのです。ホンモノを観ながらアレコレ考えたいし、許されるなら模写したい。
さすがにそれは無理なので 笑

人ごみの後方から観た感想は

■毛と濡れ感への尋常じゃない執着と描き込み
■躊躇なしの思い切ったいやらしい表情の描写


見せたい魅せたい箇所への並々ならぬ情熱と描き込みは、
結合部にフォーカスが当たり、2割ほどデフォルメされ、立体感すら感じる

2.5次元な絵なんだけど、見事に纏まらせて仕上げてくる絵師の技量がカッコイイ。

顔や衣服の質感は徹底して平面的なのに、当該箇所は透けた血管の色やらヌラヌラとしたハイライト、反射光、それこそ「毛の一本一本を描上げる」かのような局部リアリズム

タダでさえ注視する箇所なんですが、更に追い討ちをかけて集中線並みに煽ってくれてる。
なんなら勝手にズームしてくれてる。

時の編集者がそうしろって絵師に発注したのか、絵師の粋な計らいかわからないけど
完全に暴走気味ではある。
まあそこが心意気なのかもしれないが・・・
ともかくその心意気たるや、現代のエロ漫画にもちゃんと受け継がれてる。
春画を芸術たらしめてる理由は「コレだ!」と断言できないけれど
(歴史的価値だったり、作者の知名度だったり、絵的なものだったり様々だろうけど)

今まで絵巻や浮世絵に見る人物の表情は乏しくて当たり前、と思っていたのが
案外と表情豊かに情景たっぷりにファンタジーてんこ盛りな生き生きとした顔を沢山見かけた。

女の表情も様々で
声まで聞こえて来そうな恍惚の表情、はたまた拒否する必死な形相、
いわゆるよくあるのっぺりとした浮世絵美人の無表情ではない。

男性も様々。エロ目の元祖みたいな絵もあれば、「歌枕」みたいにキスするも目が冷静
みたいなね。



今回「歌枕」(上図)が一旦4日までの展示ということで、急遽急いで観にいったけど
「歌枕」観れてよかった。大好き。オマージュ描きたい。

男の冷めた細い目と、透ける太もも。と尻。
いくらでもシチュエーション妄想できるわ。

そういうついキャラ背景やら状況を妄想しちゃう春画が、なんとも好きです。
ズバリ本番バーン!!ジョイントドーン!
みたいのじゃなくてね・・・(誰かと笑いながら突っ込む、という鑑賞なら楽しいかもしれないけど。)。



そんな訳で、
今回じっくり観れなかったので、もう一回観にいきます。
そしたらちゃんとブログ書きます。


春画展 SHUNGA
2015年9月19日(土)~12月23日(水・祝)
 前期:9月19日(土)~11月1日(日)
 後期:11月3日(火・祝)~12月23日(水・祝)
 ※会期中展示替えあり

会場:東京・江戸川橋 永青文庫 特設会場 2階~4階
時間:9:30~20:00(日曜は18:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
料金:1500円
 ※18歳未満入場禁止

春画展の公式ホームページ:http://www.eiseibunko.com/shunga/
春画展の公式ツイッター:https://twitter.com/EISEI_SHUNGA